この記事では、留学初日に英語が通じなかった僕が、会話力を伸ばすために実際に工夫したことを紹介します。
授業を受けるだけではなく、英語を使うきっかけを自分で増やした

僕が英語を話せるようになるために工夫したことを、先にまとめます。
| 工夫 | 実際にやったこと |
|---|---|
| 相手に興味を持つ | 出身国の食べ物や観光地を質問した |
| 授業外で英語を使う | スタバへ通い、友達や先生へ話しかけた |
| 必要な授業を選ぶ | 発音を学ぶため、一つ下のクラスの授業も受けた |
語学学校の授業は、英語を学ぶ土台として役立ちました。
ただ、授業中に自分が話せる時間は限られています。
クラスに複数の生徒がいれば、一人だけがずっと発言することはできません。
そのため僕は、授業以外の時間にも英語を使うきっかけを増やしました。
最初から積極的に話せたわけではありません。
相手の英語を聞き取れず、思い込みで意味を判断して失敗したこともあります。
それでも、人と話すこと自体を楽しめるようになると、英語を使う回数が自然に増えていきました。
日本で英語を勉強したのに留学初日は全く通じなかった

今でも覚えているのが、アメリカへ到着した直後、寮の受付で飲み物の自動販売機がどこにあるか聞いたときのことです。
自分では英語で質問したつもりでした。
しかし、受付の人からは、僕の記憶では次のような反応をされました。
I don’t understand Chinese.
僕の英語は、英語として伝わっていなかったのだと思います。
日本で勉強してきたつもりだったので、初日からかなりショックでした。
自分の頭の中では文章になっていても、発音や話す速さ、言葉の選び方によって相手には伝わりません。
この経験から、文法的に正しい文章を頭の中で作ることよりも、相手の反応を見ながら伝え直すことが必要だと感じました。
語学学校ではA1クラスから始まった

語学学校の初日には、クラス分けのテストを受けました。
僕は日本で勉強していたため、もう少し上のクラスから始まると思っていました。
しかし、最初に入ったのはA1クラスです。
僕の記憶では、学校内で一番下のレベルだったと思います。
最初は少し恥ずかしい気持ちもありました。
ただ、今振り返ると、A1から始まったことは悪くありませんでした。
自分のレベルに合ったところから基礎を学べたからです。
僕の場合は、その後クラスが上がり、卒業前には学校内の判定でC1になりました。
詳しいクラス内容やレベルの変化は、別の記事でまとめています。
工夫1:自分から相手に興味を持って話しかける

英語を話そうとすると、
「自分が何か面白いことを言わなければ」
「会話を盛り上げなければ」
と考えてしまうかもしれません。
僕も最初は、自分が話す内容ばかり考えていました。
でも、実際には相手に興味を持って質問する方が、会話は続きやすかったです。
コロンビア出身の友人に食べ物や観光地を聞いた
語学学校には、さまざまな国から生徒が来ていました。
僕はコロンビア出身の友人に、その国で有名な食べ物や、行ってよかった観光地について質問したことがあります。
その人は、旅行先としてメキシコのカンクンをおすすめしてくれました。
実際に訪れたときの写真を見せながら、どんな場所だったのかを楽しそうに教えてくれました。
「遊びに来たら案内するよ」
というような話にもなりました。
相手の出身国や文化について質問すると、自分では知らなかった話をたくさん聞けます。
相手も自分の文化については、自信を持って話しやすいです。
質問する僕の英語が完璧でなくても、写真や地名を使いながら会話を続けられました。
工夫2:授業外で英語を使う場所をつくる

語学学校へ通っていても、授業が終わってから日本語だけで生活していれば、英語を話す時間は限られます。
僕は授業外にも、英語を使う場所を少しずつ作りました。
特別な交流イベントだけではありません。
学校前のスターバックスへ行くことや、先生を見かけたときに話しかけることも、僕にとっては英語を使う機会でした。
学校前のスタバへ週1〜2回通った
僕が通っていた学校の前には、スターバックスがありました。
毎日行くとお金がかかるので、通っていたのは週1〜2回ほどです。
1回500〜600円ほどで、コールドブリュー系のアイスコーヒーをよく注文していました。
同じ店舗へ通い、同じ商品を頼んでいると、4〜5回ほどで店員さんに顔を覚えてもらいました。
名前も覚えてもらい、「いつもの注文」も分かってもらえるようになりました。

混んでいる店舗だったため、毎回長く話せたわけではありません。
それでも、店員さんから韓国人俳優に似ていると言われ、その俳優の写真を見せてもらったことを覚えています。
最初は注文するだけで緊張していた場所で、店員さんから話題を振ってもらえるようになったことが、うれしかったです。
短い会話でも積み重ねる意味があった
スタバでの会話は、長くても数分です。
ただ、短い会話にも意味がありました。
- 自分の注文が伝わる
- 相手の質問を聞き取る
- 名前を呼ばれたら反応する
- 一言だけでも会話を返す
こうした小さな経験を繰り返すと、英語を話すことへの緊張が少しずつ減ります。
いきなり外国人の友達と1時間話すのが難しくても、お店で一言話すことなら始めやすいです。
大切なのは、有名なカフェへ行くことではありません。
自分が繰り返し通えて、英語を使える場所を一つ作ることです。
授業前に見かけた先生と30分ほど話した
学校前のスターバックス付近には、少し広いスペースがありました。
ある日、以前に授業を受けたことがある先生が、そこで一人で昼食を取っていました。
顔と名前は知っていたので、
「調子はどうですか?」
というような普通の挨拶から話しかけました。
そこから30分ほど話しました。
一度だけではなく、その後も先生を見かけたときには何度か話しかけています。
先生を待ち伏せしていたわけではありません。
授業前などに見かけたら、自然に声をかけるイメージです。
最初は、どうすれば英語を伸ばせるのか、どこを改善すればいいのかを相談していました。
ただ、会話を続けるうちに、先生自身も仕事や人間関係について悩みを抱えていることが分かりました。
先生は教える側で、生徒は教わる側です。
授業中は、その関係から外れた話をする機会があまりありません。
僕が自分の悩みを話したことで、先生も少しずつ心を開いてくれました。
英語を教えてもらうためだけではなく、お互いの悩みを話す時間になっていきました。
先生とも一人の人として関わる
僕は別の先生と、ハロウィンパーティーへ行ったこともあります。
一緒に飲んだり、学校の外で時間を過ごしたりしたことも、留学中の思い出です。
もちろん、先生との距離感や学校のルールは学校ごとに違います。
全員が同じ関係を作れるわけではありません。
ただ、僕が感じたのは、先生も一人の人だということです。
先生へ質問するときも、
「英語を教えてください」
だけでなく、
「先生はどう思いますか?」
「先生の国ではどうですか?」
と相手自身へ興味を持つと、授業とは違う会話が生まれます。
授業外の会話では教科書の答えがないため、自分の言葉で説明しなければなりません。
その時間が、僕の会話力を伸ばすうえで役立ったと思います。
工夫3:上のクラスだけを目指さず、自分に必要な授業を選ぶ

語学学校では、上のクラスへ進むことが一つの目標になります。
僕もA1から始まり、少しずつクラスが上がりました。
ただ、上のレベルにいることと、自分が必要な内容を勉強できることは、必ずしも同じではありません。
他のクラスの生徒から授業内容を聞く
僕は自分のクラスだけでなく、他のクラスにいる生徒とも話していました。
すると、
- どんな授業をしているか
- どんな先生が担当しているか
- 会話が多いか
- 発音を練習できるか
- どんなアクティビティがあるか
といった情報を聞けます。
学校から配られる授業説明だけでは、実際の雰囲気まで分からないことがあります。
すでに授業を受けている生徒から聞くと、自分に合いそうか判断しやすいです。
僕はクラスや授業について、2〜3回ほど変更を相談したと思います。
発音の授業だけ一つ下のクラスで受けた
ある時期、僕は発音をもっと練習したいと思っていました。
しかし、受けたかった発音の授業は、一つ下のレベルのクラスでしか実施されていませんでした。
当時のメインクラスは、それより上のレベルです。
普通に考えると、下のクラスへ戻ることに抵抗を感じるかもしれません。
それでも僕は、先生やスタッフへ相談し、発音の授業だけ一つ下のクラスで受けました。
英語力を伸ばす目的は、上のクラスに所属することではありません。
自分に必要な力を身につけることです。
上のクラスにいても、発音が苦手なら発音を練習した方がいい。
文法が弱ければ、基礎へ戻ってもいい。
レベルの数字だけを気にするより、
今の自分には、何が必要なのか
を考えることが大切だと思います。
希望する授業を受けられるかは、学校のルールや空き状況によって変わります。
それでも、相談しなければ選択肢があることにも気づけません。
自分に合わないと感じたら、先生や学校のスタッフへ一度聞いてみるのがおすすめです。
英語を聞き取れないまま思い込みで判断したのは失敗だった
英語が話せなかった時期に、僕がよくなかったと思う行動があります。
それは、相手の英語を聞き取れないまま、自分の思い込みで意味を決めてしまうことです。
会話の一部しか聞こえないと、
「絶対こういう意味だろう」
と考え、そのまま返事をしてしまうことがありました。
しかし、あとから確認すると、相手が言っていたことが全く違う場合があります。
間違った理解のまま会話を進めると、話がかみ合いません。
内容によっては、相手との雰囲気が悪くなることもあります。
英語が話せないことより、分からないのに分かったふりをする方が問題になることがあります。
聞き取れないときは、次のように確認する方が安心です。
Do you mean ...?
……という意味ですか?
Could you say that again?
もう一度言ってもらえますか?
I’m not sure if I understood correctly.
正しく理解できたか自信がありません。
Could you explain it another way?
別の言い方で説明してもらえますか?
聞き返すのは、英語力が低いことを見せる行為ではありません。
相手の話をきちんと理解しようとする行為です。
僕も最初は聞き返すのが恥ずかしかったですが、思い込みで判断するより、確認した方が会話はうまくいきました。
深い会話ができると外出が増え、英語を使う好循環が生まれた
僕が「以前より英語を話せるようになった」と感じたのは、テストの点数が上がったときだけではありません。
友達と深い会話ができるようになり、一緒に遊ぶ回数が増えたときです。
最初は、
- どこから来たのか
- 何を食べたいか
- 次の授業は何か
といった簡単な会話が中心でした。
英語力が少しずつ上がると、
- 将来どうしたいか
- 家族についてどう考えているか
- 今何に悩んでいるか
- なぜ留学したのか
- 自分の国についてどう思っているか
といった話もできるようになりました。
深い話ができると、相手からも信頼してもらいやすくなります。
一緒に出かける回数が増え、学校外で英語を話す時間も増えました。
英語を話せるようになる。
友達と深く関われる。
一緒に出かける。
さらに英語を使う。
このような良い循環が生まれました。
僕の場合、英語力を伸ばそうと机へ向かい続けるだけでなく、人と過ごすことを楽しめたことが大きかったです。
A1からC1判定まで上がって感じたこと
僕は語学学校でA1から始まり、卒業前には学校内の判定でC1の卒業証書をもらいました。
ただ、C1という判定をもらったから、急にすべての英語が分かるようになったわけではありません。
知らない単語はありましたし、聞き取れない会話もありました。
言いたいことがすぐに出てこないこともあります。
クラスのレベルは成長を確認する一つの目安です。
しかし、僕にとって大きかった変化は、
- 初対面の人へ話しかけられるようになった
- 分からないときに確認できるようになった
- 友達と深い話ができるようになった
- 先生とも悩みを話せるようになった
- 英語で人間関係を築けるようになった
ことでした。
クラスの数字より、英語を使って何ができるようになったかの方が、実感としては大きかったです。
留学すれば自動的に英語が話せるわけではない

海外へ留学すれば、自然に英語が話せるようになると思うかもしれません。
しかし、留学しただけで自動的に話せるようになるわけではありません。
語学学校へ行っても、放課後に誰とも話さなければ、会話の時間は増えにくいです。
反対に、英語力が低くても、
- 相手の文化について質問する
- 同じお店へ通ってみる
- 先生を見かけたら話しかける
- 他のクラスの生徒と交流する
- 自分に必要な授業を相談する
- 分からないときに聞き返す
といった行動を重ねることで、英語を使う時間は増やせます。
最初から全部やる必要はありません。
僕も初日から先生と30分話せたわけではありません。
短い注文や挨拶から少しずつ慣れました。
昨日より一回多く話しかけられた。
前より相手の返事を聞き取れた。
そのくらいの変化で大丈夫です。
英語が話せない状態で語学学校を選ぶポイント
英語力に不安がある人は、語学学校を選ぶときに次の点を確認してみてください。
- 初心者向けクラスがあるか
- クラス分けテストがあるか
- 授業外のアクティビティがあるか
- 学校のスタッフへ相談しやすいか
- 寮や学校周辺で交流しやすいか
僕は留学エージェントを利用していました。
初めての留学では、学校ごとの授業やクラス変更の仕組みまで、自分一人で調べるのは難しいと思います。
現在の英語力に合う学校や、会話を増やしやすい環境を相談する方法もあります。
複数の留学サービスを比較してから決めたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
まとめ:話せるようになる一番の近道は、英語を使う時間を楽しむことだった

今回は、留学初日に英語が全く通じなかった僕が、会話力を伸ばすために工夫したことを紹介しました。
僕が実践したのは、次の3つです。
- 自分から相手に興味を持って話しかける
- 授業外で英語を使う場所をつくる
- 上のクラスだけを目指さず、自分に必要な授業を選ぶ
どれも、特別な才能が必要な方法ではありません。
少しだけ自分から動き、英語を使うきっかけを増やしただけです。
そして、僕が一番大切だと思うのは、楽しむことです。
深い会話ができるようになると、友達と遊ぶ回数が増えます。
外へ出れば、さらに英語を使います。
英語を使うことが勉強だけではなく、人と関わるための手段になると、自然に続けやすくなりました。
まずは一人に興味を持ち、一つ質問するところから始めてみてください。

